KEYWORD: 自然

2016.08.08

蓮を見上げて - looking up to lotus-

福島潟は蓮の終わりかけです。先日のコンサートで話した内容を簡単にまとめてみます。 福島潟は今オニバスの花の時期を迎えています。 オニバスは、被子植物の原始の植物でありながら、昨今の環境変化のために、現在では絶滅危惧種に指定されています。   福島潟のような湿地にはいろんな生き物がいます。 湿地は「多様性」の塊です。水草、プランクトン・・食物連鎖の底辺にあるさまざまな生き物が生息します。 ただ、同時に湿地は、土を盛ると簡単に家や工場になってしまうのでもっとも簡単に開発されてしまいます。そうすると、陸から、いきなり海となり、生物の多様性がなくなってしまいます。 その結果、さまざまな生き物が生きられなくなり、食物連鎖の上にある、虫や鳥にまでその影響は及びます。それが、やがては大規模な環境変化へとつながってい...

2016.07.09

希望の国 日本 - Japan, country of hope -

自宅の庭にとても美しい百合が咲いていました。 花のベルの形状は、蓄音機を思わせますね。理想的な美しさです。花のスピーカーを開発された古賀さんによると、百合は結構いい音がするそうです。 この6-7月は、テロ、暴動が世界各地で勃発しています。亡くなった方、残された遺族の方のことを思うとき、本当に心が痛みます。 そのような明日も分からぬ不安な日々の中で、どうすれば希望を持って生きていくことができるでしょうか。もし自分がテロリストの襲撃を受け、銃を頭の前に突きつけられたとき、また家族の殺害を聞かされたとき、いったいどうすれば希望を持ち続けられるのでしょうか?   いのちの意味・・というものを考えずにはいられません。   なぜこんなに、簡単に理不尽に、人は人の命を奪うことができるのでしょうか。 &nb...

2016.05.29

新潟・福島潟リトリート レポート -Niigata Retreat Report-

新潟・福島潟を中心に5/20-22に開催されたリトリートイベント、無事に終了しました。自然・体に優しい食・運動・音楽・メディテーション・リンパドレナージと、全人的に「本来の自分を取り戻す」ことを目指した2泊3日のイベントでした。 ご協力いただいた長生館、菱風荘、白澤いくみ先生、佐藤誠也先生、穴田美緒様、そして福島潟の皆様に心より感謝申し上げます。 東京、大阪、新潟から、下は3歳から上は70代まで、様々な方にお越しいただきました。 イベントの前々日には、私も予習ということで、個人的に津南の修道院に伺って、メディテーション、そしてリトリートの何たるかを教えていただきました。というより、伺って、食事を共にして、少しばかり共に瞑想の時を持っただけだったのですが、帰るときには迷いや疲れが随分と吹き飛んでいました。 「何を...

2016.03.21

待つということ - perseverance -

新潟の春もすぐそこまで来ています。森にも鳥の声がこだまするようになってきました。 新潟にとっての冬はまさに「待つ」そのもの。太平洋側のように冬も同じペースで活動というわけにはいきません。だからこそ冬から春の変化は、冬眠から覚める動物のように体力的にも気分的にも大きな変化を伴います。   「ソリューション」と「待つ」ということはある意味対義語かもしれません。 先日、待つためには「ビジョン」が必要だ、という話を書きましたが、ものすごく多くのソリューションが提供され手軽に手に入る現代にあって、右にも左にもブレず進んでいくためには、どんなビジョンが必要なのでしょうか。 「納車6ヶ月待ちの車」「行列店のラーメン」を心待ちにするのも一つのビジョンでしょう。しかし、車を手に入れ人々から羨望の眼差しを受けること、美味...

2015.10.18

Autumn in Toyama - 富山の秋 -

先日、富山の八尾というところに行きました。山の高いところに、温泉&保養施設があり、一晩ゆっくり過ごさせていただきました。こういう何もしないでゆっくりものを考える時間がとてもありがたいですね。 辺り一面、本当に綺麗な虫の声が響き渡っていました。木々や草もそよ風に揺れて、心地の良い音を奏でていました。 温暖湿潤気候の日本は、あらゆる生命が四季折々の豊かな自然の中でいのちを育むことができる素晴らしい場所だと思います。砂漠だとこうはいかないかもしれません。 昆虫に詳しい方によると、秋の虫で鳴いているのはオスだけで、メスを求愛するために鳴いているとのこと。でも私には、どう聞いてもそれ以上のものを感じずにはいられません。 人間でも、とても美しい声や顔で、異性を呼び求める、ということはよくあることでしょうが、それだけが人の生...

Page Top