最近、6年間の闘病生活を経て、お亡くなりになった、凛舟のお客様がおられた。 意識が戻ることはなかったが、24時間365日、凛舟とともに生きられた6年間でいらっしゃった。それは私たちにとって、凛舟の開発の歴史とともに歩んだ時間でもあった。至らない私たちの試行錯誤にも、忍耐強くお付き合いくださった。 亡くなる前日に、タブレットが止まった。亡くなった当日、私たちは、天国のような景色を新潟の空に見た。ご家族は「彼が持っていっちゃったのかもね」とお話下さった。ご葬儀では、思い出の曲が真新しい凛舟から奏でられた。私は、彼が天国から微笑んでいる姿を感じた。 愛とはなんだろうか。 社会的に大きな働きや弱者救済事業を立ちあげること。それを私たちは愛と思いたい。 しかし、彼に教えられたこと。そして、今日...
5年間続けてきた、天上の音楽コンサートの集大成です。 文化の違い、世代の違い、障害や健康状態の違い・・・そんなものを超えて愛し合う「パラダイス」を、参加型で実現できたら・・・とは当初から漠然と思っていたのですが、本当に不思議なことに、昨年秋頃からいろんな方とのご縁がつながり、今回形にする事ができました。 正直なところ、予算規模も相当大きく、参加型であることや、多数のご後援・協賛団体様との連携などもあり、諸々調整の労力も半端でなく、ここまでのサイズのコンサートは私と妻、そして2人の社員の計4名で回すには明らかにキャパオーバーなのですが、「絶対これをこういう形で実現するんだ!」という強い決め込んだものがそこまでなかったのが、逆に良かったのかもしれません。 むしろ、本音としては「大舟に乗ったつもりで、私たちの意志でな...
早朝の福島潟。今新潟はかなりの雪のようです。 先日、非常に印象に残る話を聴きました。 人間の悲しみは、内側から来るもの。 幼少期の潜在的な体験や、それがベースになって引き起こされる外的要素との関わりの中で引き起こされる葛藤など。心のさらに内側にある、霊的な部分に端を発することです。 内側の悲しみが解決されないと、人間は外側に向かいます。それで解決できれば良いのですが、できないと、その本心が暴露されるか、もしくは自分の中にバイパス回路を作ってしまう(精神障害・トラウマ)ということになります。 一方で、人間の笑いは、外側から来る。 「エンタテインメント」は全て外的なものです。笑うことは嬉しいし、人間の心身に良い影響を及ぼすことは間違いないのですが、基本的には自分の内側からは自動的には出てこないものです...
雨が降り続いています。 先日は、介護施設の中でも20年以上の歴史があり、現在看取りまで積極的に行っているという施設様でのコンサートがありました。ご家族の方もご一緒に来られ、総勢100名を超える賑わいでした。 職員の方々も素晴らしいお人柄でしたが、彼らは入居者様にとって家族以上の家族となっており「自分のケアがこれで良かったのか」と悩むことも多いといいます。 特に食べられなくなった方に無理やり食べさせることに対して、悩む部分も多いようでした。 ある方が、終演後の打ち上げで「『そうか、今日を楽しく生きれれば、それでいいんだ』と思うと、とても気が楽になりました」とおっしゃってくださいました。 「天上の音楽」コンサートでは「いのちの希望」をお届けしたい、というのが私たちの願いですが、その根本に...
阿賀野の千年杉。 この杉を見て感じたことを千年のいのちという曲にしました。 最近のコンサートで良く演奏しています。 仕事・健康・生き様・食・音楽・考え方、 人が生きていく上で、価値観は人により様々でしょう。 しかし、すべてのもの・ことは、2つに分かれると私は思います。 良いもの。 と 悪いもの。 誰にとって、、時代にとって、地域ににとって、でなく 普遍的で、かつシンプルなこと。 良いものは、自分の弱さを覚えさせるもの。 悪いものは、自分の強さを覚えさせるもの。 だから 自分が弱くされる時、愛が通る場所ができる。 自分の弱さを覚え、自分の弱さを知ることなしに 愛は始まらない。 強い自分が注いだつもりの愛...