私の十字架 - My Cross -

愚かかもしれませんが、

今、私は、私の持てるもの全てを「凛舟」と「天上の音楽」に注ぎ込んでいます。

時間も、財産も、すべて。

 

先日、炎天下の銀座中央通りを終日、凛舟をカートに乗せて右へ左へとお客様の先を歩いて回りながらふと思いました。これは私にとっての十字架なのだと。

 

私は高性能スピーカーを作りたいわけではありません。

芸術品を作りたいわけでもありません。

病気の解決をしてくれる治療具を目指しているわけでもありません。

人気のコンサートプログラムを立ち上げて世を席巻したいわけでもありません。

 

これは、私にとって、私の内にある深い部分とつながり、また神と繋がるための祈りのツールです。

今、暗やみの中にある人に、
神が万人に備えて下さった、いのちの希望と光をお届けし、
ともに歩みを為すものとなりたいのです。

そのことに私はとても情熱を感じます。
 

購入してくださったり、援助してくださる方だけでなく、共に働く人、製造を担当してくださる方、販売に携わる方、皆に対してそう思います。恵みを受ける方は、必ずしも購入者とは限りません。どこにその方がいらっしゃるか、私達には分からないことがあります。でも神様は私達の知らない所でも、確実に働かれます。

だから、機会が許す限り、一人でも多くの方のところにお届けしたい、と思っています。お金の有る無しに関わらず。

 

例えば、うつで苦しむ方とそのご家族に、「もう少し仕事減らしたらどうでしょう」「もう少し楽観的に考えた方が良いよ」「とりあえず元気出して」「運動すると良いよ」「こういう薬がいいみたいだよ」などというアドバイスをする事と、「あなたのことを思って一曲作ってきましたよ」というのと、どちらが良いでしょうか。

 

今、自ら精神病院に入院するほどのひどいうつをくぐり抜けた牧師の方が書かれた本を読んでいます。そのうち翻訳しようかと思っていますが、病の進行状態に応じて、何が起こって、どういう気持ちになり、霊的にどういう動きがあったのか、それが克明に書かれており、とても学ぶことが多いです。人の世話をするべき立場にある方がうつになった場合、周りの人のほとんどが「どう対応してよいのか分からないのでとりあえず無視する」もしくは「アドバイス」をするそうです。自らの症状を勇気をもって告白した後も、その状況は殆ど変わらなかったそうです。その時の本人の孤独たるや、半端ではありません。

一番支えられたのが、友人や家族からの、ちょっとした手紙やカードの差し入れや、祈りに覚えているよ、というちょっとした一言だったそうです。"Offering Solution to Being Presence"という言葉が一番端的にそれを表していると思います。

 

私にはありがたいことに、音楽という祈りのツールがあります。最高の録音制作機材とスタジオ、そして最高のグランドピアノが既に与えられています。そしてこれまでの仕事を通じて得た人脈と、エンジニアの技術があります。演奏家さえ揃えば、録音はいつだって出来るのです。この恵みを生かさない手はありません。思いを同じくする人が、次々と現れる事を心から願っています。

 

--------English---------

It may sound foolish...but I spend all my time & money to "Rinshu" and "Music in Heaven". I realised this is my cross to bear.

I'm not making speaker.

I'm not making the state of the art.

I'm not making solution for sickness.

I'm not making world-famous concert series.

 

For me, making Rinshu and its library, and performing concert is my prayer.

It is a means of connecting with my deeper self and with God.

 

I want to deliver light & hope that God prepare for everyone, to those who are in darkness, and walk along the way.

 

This is where my passion is.

God uses every opportunities in manufacturing, recording, delivering our RInshu & Music in Heaven concert. Not only who buy or donate to the project but whoever in this process will be touched by the grace of God.

That's why I want to deliver the product and concert as many people as possible.

"Offering Solution to Being Presence". This is our goal.