薔薇が最高に美しい季節がやってきました。
先日の長岡丘陵公園の薔薇は本当に素晴らしかったです。
これだけ素晴らしい薔薇をタイミングよく咲かせるにはどれほどの苦労があったかと思うと本当に頭が下がります。
コンサートではお花を頂く事がよくあります。お花を頂くのはとても嬉しいですね。
以前、私は花を頂くのがとても申し訳ない気持ちがしていました。
植物の最盛期に、一番良い所だけをぶちっと切って、植物を見殺しにしてしまうという、
とてもかわいそうな行為に思えてなりませんでした。
まるで、20代の若さと美しさだけあれば良い、と言わんばかりで。
ところが、薔薇のことを少し学ぶと、新しい事に気付かされました。
美しく咲いている薔薇の花は、今後の生育のためにも、全てとってしまわなければいけないそうです。
考えてみれば、花には、おしべやめしべ、種子の元など、次のいのちにつながる大事な要素がたくさん入っています。美しいだけでなく、いのちを紡ぐものですね。
そういういのちのいっぱい詰まった花束をプレゼント、というのは、最高のいのちのプレゼントだ、ということになります。
いのちそのものを差し出す事。最大の犠牲であり、最大の愛だと思います。だから美しいのでしょう。