いのちには、はじまりがあり、終わりがあります。 その間に流れる「いのちの時間」を、何に投資するでしょうか。 新幹線の窓から、立ち並ぶ工場を見ていて、ふっと思いました。 「ものづくり」という仕事は、最初に「設備」という莫大な投資を伴います。 順調に売れているときは良いですが、急に取引先から「NO」を突きつけられると、途端に負債の山と化します。 時代の変化についていけない時には、どんなに大きくて立派な工場も、苦しみの種になってしまいます。 一方で、自分の人生の中で費やした「いのちの時間」という投資についてはどうでしょうか。 何かの学び、誰かとの出会い、貴重な経験・・・ そういったものを、本当に価値あることに投資しているでしょうか。 今の自分があるのは、紛れもなくこれまでの「...
家の庭の花がとても美しく咲いています。 「今を輝かせる生き方」について、さまざまなコーチングや、人生哲学の本が出ています。 「30代にやるべきこと」など、時間を限定した本もたくさんあります。 これらを「法則」や「論」としてまとめたものも数多くあります。 私も以前はその類の本が好きで随分と読みました。 様々な方の人生を分析して出てきた結論には、とても客観性があり、説得力があります。 しかし、高齢者の方々や病を持つ方々と関わる中で改めて思わされるのは 「すべてのことには時がある」ということです。 もうこれ以上絶対に良くならないということが分かっている病気の中にあったり 昔できたはずのことができない、という焦りの中にある時に 「自分のいのちを輝かせる」とはどうい...
阿賀野の千年杉。 この杉を見て感じたことを千年のいのちという曲にしました。 最近のコンサートで良く演奏しています。 仕事・健康・生き様・食・音楽・考え方、 人が生きていく上で、価値観は人により様々でしょう。 しかし、すべてのもの・ことは、2つに分かれると私は思います。 良いもの。 と 悪いもの。 誰にとって、、時代にとって、地域ににとって、でなく 普遍的で、かつシンプルなこと。 良いものは、自分の弱さを覚えさせるもの。 悪いものは、自分の強さを覚えさせるもの。 だから 自分が弱くされる時、愛が通る場所ができる。 自分の弱さを覚え、自分の弱さを知ることなしに 愛は始まらない。 強い自分が注いだつもりの愛...
私は日曜日、都合のつく時は地元の教会で、ピアノの奏楽を担当しています。 また、地域の方々、教会の有志の方々で構成する聖歌隊の指導をしています。 今日は両方を行う日です。 先日、教会のメンバーに加わってくださった方が、とても嬉しい言葉をかけてくださいました。 「日曜日に、あの奏楽が聴ける、と思うと、とても嬉しくて涙が出ます」 奏楽というのは完全に脇役ですので、そんな風に思っていてくださる方がいたとは、本当に驚きで、また感謝なことでした。 たまたまた訪れた教会の奏楽や、あるいは名も知らぬ演奏家の公演に出かけた時、そこにははじめから「期待値」というものがありません。 「きっとこの人はいい演奏をしてくれるだろう」「有名だから素晴らしいはずだ」そんな先入観が、ない状態です。 だか...
株式会社 日比野音療研究所としてのスタートがいよいよ始まりました。 これまでの株式会社ジェム・インパクト(音楽制作・コンサート運営)株式会社光(凛舟の製造)日比野音療研究所(研究開発・天上の音楽企画・レーベル)の3つの事業体で行っていたことを、この度一つの組織に集約しました。 理由は「一番大事なことにフォーカスする」ため。 音楽や制作、事業という枠を飛び越えて、もっと大事なこと、それは、「いのちの希望」を一人でも多くの方が持てることだと考えます。 改めて、もう7年ほど使ってきた「音療」という言葉について、考えてみました。 「音」という漢字の由来は、いくつかあるようです。 1)指事文字。「取っ手のある刃物の象形と口の象形」(「言う」の意味)の「口」の部分に一点加えた形から「楽器や金・石・草・木から発...