愚かかもしれませんが、 今、私は、私の持てるもの全てを「凛舟」と「天上の音楽」に注ぎ込んでいます。 時間も、財産も、すべて。 先日、炎天下の銀座中央通りを終日、凛舟をカートに乗せて右へ左へとお客様の先を歩いて回りながらふと思いました。これは私にとっての十字架なのだと。 私は高性能スピーカーを作りたいわけではありません。 芸術品を作りたいわけでもありません。 病気の解決をしてくれる治療具を目指しているわけでもありません。 人気のコンサートプログラムを立ち上げて世を席巻したいわけでもありません。 これは、私にとって、私の内にある深い部分とつながり、また神と繋がるための祈りのツールです。 今、暗やみの中にある人に、 神が万人に備えて下さった、いのちの希望と光をお届けし、 とも...
昨日は、とても久しぶりに嬉しい再会がありました。 かつて一緒に仕事をした仲間で、音楽業界では名の知れた人でした。 一時体調を壊して、シーンから引退していたそうです。 その時から、本当に大事なものに向き合い始め、幼かった頃に慣れ親しんだ聖書を紐解くようになったそうです。 私も全く知りませんでしたが、 たどれないくらい前の代からつながる筋金入りのクリスチャンで、大学まで欠かさず毎週ミサに行っていたそうです。彼の地元では学校と教会が溶け込んでいて、それが当たり前の光景だったそうです。 彼が手掛けていた音楽は、どちらかといえば真逆の、深夜に大音量で流れるタイプの音楽でしたが、その体の悪い時期を通り過ぎてからは、作る音が全く変わってしまって、スッキリ明るい音になっていました。 今、信仰を持つ伴侶を持ち、共に毎週ミサに集う...
雨雲の間からのぞく、美しい夕陽。 ここ数日の学会や、病院・施設でのコンサートで、いろいろと考えさせられることがありました。 最初は、緩和医療学会。 緩和医療の対象になるのは、日本の場合ほぼ「がん」の方。治療を目的としない以上、必然的に自らの「死」と否が応でも向き合わなければならない現実があります。 「できることを見つけて、頑張ってみましょう」という励ましが、いつか必ず空しいものになる。出来なくなる現実を突きつけられる。鎮痛剤や麻薬による体の痛みのコントロールが出来ても、生きている意味が見いだせなくなる。加えて経済的負担、無力感・・・ うつ状態への罹患率は9割、自殺の割合も随分高いとのこと。患者様が自殺した場合、残された親族に加えて、医療関係者にも大きなショックを引き起こすそうです。 どうして人は命の終わりにこれ...
ここ数日、コンサートやレコーディング等が続いていて、少し間があいてしまいました。 先日の福島潟「潟の音風景vol.II」にも多くのお客様にご来場頂き、本当にありがとうございました。梅雨のまっただ中で、降水確率100%の予報にも関わらず、多くの方の祈りのおかげでなんと本番前には晴れ間がのぞき、雲の切れ間から射し込む夕陽は素晴らしいスポットライトと化していました。雨に洗われ、光り輝く潟の光景は本当に美しかったです。 本番終了の頃にはちょうど夕陽が落ち、写真のように幻想的な光景になっていました。出演者のMaikoさん(ジャズバイオリン)、AYAKIくん(ピアノ)そして私です。心のこもった素晴らしい演奏に、心から感謝です。 次回は8/29(土)18:00からです。クラシックの名手お二人にソプラノの歌が加わり、お届けしま...
朝露に濡れる小さな草花。 梅雨がいよいよ来たようです。 「本物」とは何か、ということを考えたとき、次のような条件を備えているのではないかと私は思います。 1)朽ちない 2)時代や状況に左右されない 3)人の評価に影響されない まず、「朽ちない」という時点で、一人の個人はどう頑張っても、そのままでは本物に成り得ないでしょう。 人間は、実に弱いものだと思います。人の目を気にしないような本物を作りたい、そうはいっても生活があるから世のニーズに応えなければ・・そう考えて、狭間で実に悩みます。 私自身も、自分だけが良い思いをして、助かるために、どれだけ沢山の人や状況を見殺しにしてきたか・・どんなに悔やんでも過去の事実は変わりません。改めて本当に自分の「本物でなさ」を思い知らされます。 そんな自分でも、何とかして「本物を作...