KEYWORD: 仕事

2017.08.03

休息の大事さ

先週末の福島潟、そして長生館のコンサートには、多くの方にお越しいただいて本当に感謝でした。 リトリートでは、とても美しい蓮の花を見ることができました。 天気も奇跡的に守られ(コンサートの終演直後から、雨が降り始めたのは本当にびっくりでした)、素晴らしいひとときとなりました。 先週から休みなく仕事や移動が続いていたこともあって、今週は体調を崩してしまいましたが、そのおかげでこの2日間ほど休息となり、とてもゆっくりした時間を過ごすことができました。 8/1は結婚記念日でしたが、普段は子育てに、仕事に何かと忙しい妻とも、ゆっくりと過ごすことができて、とても良かったです。 いろんなことに、改めて感謝の気持ちが湧いてきて、とても嬉しくなりました。   この2日間、私は寝ているだけで、妻がかわりにいろんな連絡業務...

2017.07.25

日野原先生の逝去に思う

日野原重明先生が7月18日、105歳で天に召されました。 私も数年前、緩和ケア学会で先生の講演を拝聴しましたが、100歳を超えているのにあまりにシャープな頭脳に大変驚いた記憶があります。 報道によると、最後は、胃瘻を選ばず、自ら自宅での静養を選択されたとのこと。死ぬということは、人間の最後に残された最も大きい仕事だと思いますが、その人生の最後の歩みにおける平安が先生の生き様を象徴している気がします。 先生が1970年のよど号ハイジャック事件に巻き込まれた話は有名ですが、先生はそこで自らの命が助かった際、「自分のいのちは神から与えられたものだ。これからは人のために生きよう」と、生き方の方向転換をされたそうです。 それからの先生の社会貢献の歩みは、聖路加病院のサリン事件の際の大々的な受け入れ態勢や、小学校での「いの...

2017.06.28

「いのちの時間」という投資

いのちには、はじまりがあり、終わりがあります。 その間に流れる「いのちの時間」を、何に投資するでしょうか。   新幹線の窓から、立ち並ぶ工場を見ていて、ふっと思いました。 「ものづくり」という仕事は、最初に「設備」という莫大な投資を伴います。 順調に売れているときは良いですが、急に取引先から「NO」を突きつけられると、途端に負債の山と化します。 時代の変化についていけない時には、どんなに大きくて立派な工場も、苦しみの種になってしまいます。   一方で、自分の人生の中で費やした「いのちの時間」という投資についてはどうでしょうか。 何かの学び、誰かとの出会い、貴重な経験・・・ そういったものを、本当に価値あることに投資しているでしょうか。   今の自分があるのは、紛れもなくこれまでの「...

2017.05.30

良いものと悪いもの - Good things and Evil things-

阿賀野の千年杉。 この杉を見て感じたことを千年のいのちという曲にしました。 最近のコンサートで良く演奏しています。   仕事・健康・生き様・食・音楽・考え方、 人が生きていく上で、価値観は人により様々でしょう。   しかし、すべてのもの・ことは、2つに分かれると私は思います。   良いもの。 と 悪いもの。   誰にとって、、時代にとって、地域ににとって、でなく 普遍的で、かつシンプルなこと。     良いものは、自分の弱さを覚えさせるもの。 悪いものは、自分の強さを覚えさせるもの。   だから 自分が弱くされる時、愛が通る場所ができる。   自分の弱さを覚え、自分の弱さを知ることなしに 愛は始まらない。 強い自分が注いだつもりの愛...

2017.04.09

演奏家が無名で地方に赴く時 - When a musician goes out to countryside without his own fame -

私は日曜日、都合のつく時は地元の教会で、ピアノの奏楽を担当しています。 また、地域の方々、教会の有志の方々で構成する聖歌隊の指導をしています。 今日は両方を行う日です。   先日、教会のメンバーに加わってくださった方が、とても嬉しい言葉をかけてくださいました。 「日曜日に、あの奏楽が聴ける、と思うと、とても嬉しくて涙が出ます」 奏楽というのは完全に脇役ですので、そんな風に思っていてくださる方がいたとは、本当に驚きで、また感謝なことでした。   たまたまた訪れた教会の奏楽や、あるいは名も知らぬ演奏家の公演に出かけた時、そこにははじめから「期待値」というものがありません。 「きっとこの人はいい演奏をしてくれるだろう」「有名だから素晴らしいはずだ」そんな先入観が、ない状態です。   だか...

Page Top