2018.06.25

来たれ「箱舟を共に漕ぐ仲間」

arashi1

横浜のめぐみ在宅クリニックの院長である小澤竹俊先生は、数多くの看取りのケアを実践される中で次のようにお話しされています。
「今後、高齢者が増え、若者が減り、従来のシステムが壊れるはずです。病院は、これまでと同じように対応できない時代が来る。十年、二十年後に、どんな社会が来るのかを考えると、ぞっとします。聖書のノアの箱舟ではないですが『大洪水』が来ます。それなのに、誰も箱舟を作らない」
「終末期を迎えて苦しむ人たちに誠実に向き合う人が、まだ少ない。絶望の中にあってなお光があることを伝えられる人材を育てていきたい。それは、医療、介護の分野だけでなく、幅広い分野で対応しなくてはいけない」

私はこの記事に実に励まされました。

私たちが凛舟でやろうとしていることは、現代の経済原理や効率主義からは程遠く、全くもって馬鹿げたことかもしれない。しかし、体・心に苦しみを覚える人、一人一人に寄り添って、音楽を通じて「光」を伝えていくこと。それは単に、体が動くようになったとか、痛みが緩和された、というような表面的な結果に左右されるようなことではなく、状況がたとえ悪化していようとも、決して失われない「光」を共に見つけていく作業である。
そのためには、私が私自身の内に、事態を改善できる力が何もないことを素直に認める謙虚さ、砕かれた心と祈りが必要。

私たちを見て「綺麗事を並べ立てて善人になろうとしていながら、実際やっていることは関わる皆を路頭に迷わせて、結局皆を苦しめているだけじゃないか」という人もいる。

ただ、私には起こっていることのはじめから終わりまでを全て見極めることはできないと思っています。

それよりも今日、何ができたか。
発するたった一言の何気ない言葉に、どれだけ愛があったか。
それを大事にしたい。
昨日より今日、一つ愛のない一言が減るだけで良いとする。


数多くの失敗をして、多くの人を傷つけてきたからこそ
今日、たった今、そこから立ち直らなければ、いつ変わるのか。


たった一人の愛のない行いが、その後の何世代もの、多くの人を呪縛に陥れ、それを解くのに血を流すほどの苦しみが伴う。
たった一人の愛のある行いが、絵の具のしずくのようにぽとり、ぽとりと色を染め、和解へと導いていく。


この真実を見出したものにとっては、すべてを犠牲にしても「せずにはいられない」ことだと思います。

今日、大阪で何年も入院生活の続いている方のご家族からご連絡がありました。今もご本人に毎日聴かせていますとのこと。納品の時に、元気だった頃の思い出として長渕剛の曲のアレンジを入れさせていただいたのでした。

こんな形で親子の絆が育まれている。こんなに嬉しく励まされることがあるでしょうか。

 

そういうわけで、この度横浜・川崎地区に限定して、凛舟コンシェルジュの募集を行うことにしました。
職種の性格上、女性スタッフを2名募集します。

コンシェルジュの仕事は、あえて分類するなら「営業」でしょうが、実際にしていることは「傾聴に次ぐ傾聴」です。傾聴なくして提案はあり得ません。売ることよりも一人でも多くの心に光を届けることの方が大事だと考えます。

業界に精通する優秀なリーダーが共に歩んで下さいます。諸条件はフレキシブルに応相談です。何かを感じた方、是非私までご連絡をください。

 


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