2023.02.06

戦いは終わった

雪の宿にて。

 

これまでの数ヶ月間でしたが

歩みをともにさせていただいたお二人を天に送りました。

 

お一人は、ひかりキッズの職員。

ここまで、本当に言葉にできないほどいろんなことがありました。

 

ALSという病との戦いは、本当につらく厳しい。

全く寄り添いの意味がわかっていなかった私は

まるで十字架にかかるイエスを3度知らないと言った弟子ペテロの気分です。

 

イエスが死の直前に、母マリアをヨハネに託したように

今は残された娘さんと共に歩むことが、私のできる精一杯。

私の一人の力では到底できないことですが

それぞれの場所で、それぞれの方がちゃんと備えられ

寂しい思いをすることがないように整えられていることに、感動を覚えました。

神のなさることは全て時に叶って美しい。

今日の一際美しい満月は、冬の新潟ではとても珍しいですが

私にはやっと「マル!」と言っていただけたような気分です。

 

葬儀を終えて家に着くと

もうお一人、在宅で看病していた姉妹から勝利のお知らせが届きました。

天に凱旋したとのこと。

凛舟がずっと、共に歩んでくれていました。

何度か、お宅でも演奏させていただきました。

「御国で会える」その確信の言葉をご本人が語られたということが

私にとっても本当に希望でした。

波瀾万丈の人生を乗り越え

「今、我は安らう」

本当にお疲れ様でした。

 

満月は、私にもう一つの「マル!」を加えてくれました。

 

ひとつの大きな家族として歩むということ。

ひかりキッズでも毎日のように話していますが

言うは易し、行うは難し。

でも、今日一緒にいてくださった看護師の先生が教えてくださいました。

「今、できる人が、できることをする」

そのできることをした人たちが、横にみんな繋がって

手を取り合いながら、笑いながら、それぞれの人生を歩んでいくこと。

 

誰かが無理をするのではなくて

ひとりひとりが、できることを、ほんの少しでも、担っていく。

それはもう、ひとつの大きな家族の一員の証。

その家族を形造り、人を備えてくださるのは神様。

不思議な采配に、本当に驚かされます。

 

保育園は認可園の決定通知の時期。

企業主導型保育園にとっては一年で一番辛い時期でもあります。

 

生き残るためのできること全てを、全力を注いでやっても

力及ばずな結果になることも。

 

数年越しで綿密に進めてきた計画が行政の事情で突然吹っ飛び

途方に暮れる毎日ですが

悩んで落ち込んでいる暇もなく、次から次へと問題が日々降りかかってくる。

逃げ場のないこの追い込まれた状況の中で

それでも前に進める、というか進めもしないのですが

崩れて倒れてしまわずにいられるのは

ひとえに「ひとつの大きな家族」の存在のおかげ。

 

問題は何も解決しないのですが

耐え忍び、時を待つ

今はそれしかない。

 

忍耐の極みを尽くし

この世の戦いを乗り切ったお二人に

心からの敬意を持って「ありがとうございました」とお伝えしたいです。

多くのことを学ばせていただきました。

これから歩むべきビジョンを見せていただいた思いです。

 

先週末の長生館のステージ。

次は2/17(金)夜-18(土)昼、いつものJazzのメンバーに加えて

3/3(金)-4(土)昼、天上の音楽コンサートです。

皆様のお越しをお待ちしております。

https://www.chouseikan.co.jp/information/2023/01/08/13866

 

 

 

 

 

 

 

 


Page Top