KEYWORD: 希望

2017.12.31

年の暮れに

2017年も最後の日となりました。   今年は「もうだめか」と思う時が幾度かありました。 冬の逆風が吹き荒れる時、新しい歩みをなすことは至難の技でした。   その場でじっとしていることすらできず、 ただ身を潜めるしかないことも度々でした。   しかし、そんな私でも この年末、屋根のついた家の下で、豊かな夕食がある。   こんな罪深いものであっても 今、生きている。というか、生かされている。   本当に奇跡だと思います。   2018年は 希望の光から目を離さず、 自分の思いや都合、願望は傍に置いて、 即座に従うことを学ぶ年でありたいと願います。  

2017.11.17

涙とともに種を蒔く者

涙とともに種を蒔く者は 喜び叫びながら刈り取ろう。   種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は 束を抱え、喜び叫びながら帰ってくる。 (詩篇126 5-6)     どんなに立派なバスタブがあっても どんなに絶え間なく注ぐ水の源があっても 栓をせず水を注ぎ続けたら いつまでたっても風呂には入れません。 気がつけば、水が枯れてしまいます。 私の仮庵が、先ほどまさにそういう状態でした。 実際水が枯れていました。   私がそれに気づいたのは 静かに聞き耳を立てたからでした。 あまりにもスムーズに蛇口から排水口に直結していたので ほとんど音がせず、ときおり、はねたしずくが音を立てるだけでした。 なんと私はこの状態で2週間も放置していたのです。 私の仮庵は、給湯器ではなく、地下組み...

2017.09.11

善きサマリア人

今日からまた新しい一週間が始まります。 「善きサマリア人」の話はご存知の方も多いかと思います。昨日の日曜学校のテーマでした。 ある人が山を越えて旅に出たとき、山で強盗に襲われ酷い怪我を負わされました。 通りがかりに、その人が倒れている様子を見た祭司は、「危ないところだ」といってそそくさといってしまった。その次に通った祭司の手伝いをする人も「急がねば」と、見て見ぬ振りをしていってしまった。ところが、その人と仲の悪い部族であるはずのサマリア人が、通りかかって、ロバに乗せて、宿屋まで運んでくださり、看病してくださり宿屋の代金まで払ってくださった、というお話です。 昨日は非常に貴重な視点を教えてもらいました。 サマリア人が、なぜ彼を助けたのか、という点です。   実は、サマリア人は、倒れている彼を見て「かつて...

2017.09.03

Thought of the new day

ついに44歳になってしまいました。 あたりはすっかり秋の虫の声に包まれています。私の人生も秋に差し掛かってきた感じでしょうか。 新潟に引っ越して4年、とにかく全てが変わりました。まだまだチャレンジは続きますが、人生の折り返し地点でとにかく一歩を踏み出せたことは感謝でした。秋になってもまだまだ種蒔きを続けている状態ですが、収穫するのは、冬を越えて私の次の世代になってからかもしれません。 昨日の統合医療学会では1スタッフとして関わらせていただきながら、非常に目を開かれる言葉をたくさんいただきました。特に在宅・緩和ケアに関わる先生方の共通見解が「病を直す=病人を患者として見る」視点から、「病とともに生きる=一人の生活者として見る=本人・家族・医療者の一致」という視点に変わってきていることは、新しい「いのち」の価値観が...

2017.07.03

今日を生きる

雨が降り続いています。 先日は、介護施設の中でも20年以上の歴史があり、現在看取りまで積極的に行っているという施設様でのコンサートがありました。ご家族の方もご一緒に来られ、総勢100名を超える賑わいでした。 職員の方々も素晴らしいお人柄でしたが、彼らは入居者様にとって家族以上の家族となっており「自分のケアがこれで良かったのか」と悩むことも多いといいます。 特に食べられなくなった方に無理やり食べさせることに対して、悩む部分も多いようでした。   ある方が、終演後の打ち上げで「『そうか、今日を楽しく生きれれば、それでいいんだ』と思うと、とても気が楽になりました」とおっしゃってくださいました。   「天上の音楽」コンサートでは「いのちの希望」をお届けしたい、というのが私たちの願いですが、その根本に...

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