2018.01.15

雪の中の忍耐、練達、そして希望

IMG_0728自宅の庭と畑の積雪。

今日はようやく晴れました。金曜日から降り続いた雪が、ようやく晴れに変わる時が来ました。

部屋の中は照明がなくても眩しいぐらいに明るいです。

 

私たちは、時として予期せぬ苦難に襲われることがあります。

新潟の今回の里雪も、予想を大幅に上回るものでした。

 

降雪の前半、私は東京にいたので、わずか1-2時間の違いで同じ国とは思えないほどのギャップにびっくりしました。

 

新潟にいる人は、ただ運が悪くて

東京にいる人は、ただラッキーなのでしょうか。

 

それとも、新潟の積雪を恐れて、皆関東に引っ越すべきなのでしょうか。

 

実際は、

予期せぬ苦難・災難の最中に、

実に多くの助け手が備えられていることに気づきます。

 

一人でこの積雪を乗り越えられる人はいません。

皆が同じように大変な中、おそらく「あそこは今頃大変だろうから・・」と、他の人のお宅や施設の除雪の手伝いをした方が多くいたに違いありません。

また、除雪車も何度も来てくれました。週末には車が出せなかった人も、今日は動ける方が多いのではないでしょうか。

 

その間、私たちは、忍耐を学びました。

新潟に来てからの雪かきで学んだことは、一回や二回のスコップ裁きでは、ほとんど何も変わらない、ということ。

一体いつになったら終わるのだろう・・という雪の山を前に、少しずつ、少しずつ、繰り返しやっているうちに、少しずつ雪がなくなってきて、しばらくすると、「あれ」と思うくらいに、片付いている。

何かがすぐに動いたり、ことが進んだりはしないのですが、その中でじっと耐える。ただし、何もしないで修行のように耐えるのではなく、できることを少しずつ、少しずつ、繰り返し進める。何も成果が出ていないように思えても、ただ、それをやり続ける。そして、疲れたら休む。

 

続けるために必要なことはただ一つ。

完全にやめてしまわないこと。

先日共演したベテランミュージシャンが明言を残していきました。「俺らの仕事はサバイバルレースなんだよ」。うまいかどうか、活躍するかどうか、でなく、亀の歩みであってもやめないこと。そうすれば、定年もない一生涯演奏家としての楽しいキャリアを全うできる、その望みがあるから、なんとかやめないで続けている、とのこと。

 

そんなことを繰り返しているうちに、私たちは練られてゆきます。

自分がどうしたい、どうなりたい、そういうことは二の次になって、やがて「人にしてもらいたいように自分も周りの人に何かしたい」と思うようになる。自分が雪掻きで誰かに助けてもらったように、誰かを助けたい、そんな気持ちに自然となるものです。当然ながら、雪かきも上手になっているでしょう。

 

その先には、今日の天気のような「晴れの日」の希望が湧いてきます。いつまでも永遠に吹雪ということは絶対になく、雪の後の晴れ間はこの上なく美しく、夏のどんな日差しよりも眩しい光に溢れています。

 

「今していることはすぐにわからなくても、後にわかるようになる」そういう確信と希望を持って、忍耐を持って歩み、

そして、備えられる恵みを、感謝して受けるものになりたいものです。

 

 


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