あなたは、人生という交響曲で、何を奏でるでしょうか。 ショパンのように、儚くも美しいメロディでしょうか。マーラーのように力強い管弦楽でしょうか。それとも、チャイコフスキーやベートーベンのような、苦難の中にも光を見出すような曲でしょうか。 レーザー治療で著名な医師の藤本幸弘先生が、ご自身が監修された音楽CD「藤本先生の聴くだけで不眠がすっきり」のライナーノーツの中でこう書かれていました。 「誰もにその人だけの最高の交響曲を奏でられる能力が備わっています。その人だけの美しい曲を作曲できるポテンシャルを誰もが持っているのです。処方箋を書き、投薬や治療にあたること以外で医師にできることのひとつに、その曲を楽譜に落とし込み、本番前の練習にとことん付き合うことがあるのかもしれませんね。 人生というその人だけの交響曲を、でき...
わたしたちのいのちとは何でしょうか。 いのちが私たちの内側にあるとしたら、火葬場で燃やしたらなくなってしまうはずです。 聖書の創世記には「神は土のちりで人を造り、いのちの息をその鼻に吹き入れられた。そこで人は生きた者となった」と書かれています。 聖書の中で度々登場する「息」という単語は、ヘブル語の「ルーアッハー」という単語のようですが、これは同時に「風」「霊」という意味も持ち、神と人のいのちのかかわりを示す言葉です。 様々な哲学・宗教・科学に至るまで、この「霊」の存在を明らかにしてこようとしました。しかし、聖書の中でイエスが「あなたは風がどこから来てどこへ行くのか知らない」と語られるように、人には最終的には分からないことです。 人は風の音を聞けば、風が吹くことがわかりますが、風をコントロールすることは、誰にもで...
あけましておめでとうございます。 「スピード」「効率」「結果」「グローバル」を追求し続けてきた世界が、今、大きなターニングポイントに来ています。 その追求で拡大の余地がある時代は、それが皆の目標になりました。 しかし、情報を得ることが極端に簡素化・無料化される中で、クローズアップされてきたのは、自分の無価値感。人々は「何のために生きるのか」という答えのない根源的な問いに、向き合わざるを得ないようになってきました。 そこに目覚めた若者たちが、NPOやボランティアの活動に目覚めています。そこに、生きる意味を見出し始めています。しかし、経済的に出口が見出せないのも、また事実。発起人と幹部は生き残ることができるでしょうが、実際に活動を推し進めるスタッフたちは、それでは生きていくことはできません。 エンターテインメントも...
クリスマスが近づいてきました。街は華やかさでいっぱいですね。 「女性の真の美しさは、持っているものではなく心であり、それは目に現れる」とオードリー・ヘップバーンは語っていたそうです。 「彼女はすでに見た目に麗しいから、それが言えるんだ・・」と思ってしまうのがひがみやすい私たちの性ですが、実際のところどうなのでしょうか。 美しさは、すでに備えられている「賜物」だと思います。 誰にでも、それは与えられているが、自分の美しさに気付いていない人があまりにも多いのではないでしょうか。 与えられた美しさを活かすことなく、無駄に毎日を過ごすこと、これが一番勿体無いことです。 自然界の美しさ、花の美しさは全てそうではないでしょうか。定められた時に美しく咲くこと。これを自ら否定する花はいません。人間だけが、「私なん...
先日の北京にて。 インフルエンザを貰って帰ってしまったらしく、今週は自宅安静です。 成功ということについて、幾度となく考えてきました。 中国人にとっての成功は、おそらく「繁栄」でしょうが、 問題は「何を持って、どの地点に達したときに、人は成功と感じるのか」ということです。 人には誰にでも、何かしら「才能」が与えられています。 どう考えても平等でないことは誰の目から見ても明らかです。 では、多く才能をもらった人が、より成功するのでしょうか。 才能は「神様からもらったもの」であることは否定できないと思いますが だからといって才能を持つ人が、神様に選ばれ、成功を約束される人なのでしょうか。 自分が自分の才能を「才能だ」と認識しているうちは 自分の力に頼り続けるこ...