山の中の清流。とても短いファイルですが、24bit 96kそのままです。
自分が気持ちいい音だなあ、と思うポイントは、録音してみると以外とただのホワイトノイズだったりします。
これは岩に水があたるところから10cm程の所にマイクを設置して録った音。水の「ピチピチ」が聴こえて始めて、「ああ、水だ」と思う音になります。
実はこの何気ない「ピチピチ」が実はすごいことで、オイルではこれがありません。水が、液体から個体になるとかさが増える、というのもすごいことなのですが、水にはいろいろ特殊な性質があります。
「ピチピチ」と音が鳴る、ということは、「共鳴している」ということです(共鳴体がないと音は増幅されません)。人の体は大半が水ですが、この水がどういう水であるかによって、その人が奏でる声、歌、演奏が劇的に変化すると考えられます。なぜなら、その音はその水を通じて共鳴しているからです。怒った人の声を聴くと、全く分からない言語であったとしてもこちらが怒られている気分になるのは、「怒り」が共鳴するからでしょう。
ホワイトノイズというのは、あらゆる周波数帯の音のミックスです。ちょうど絵の具を全部ごちゃまぜにすると黒くなってしまうようなものです。水が岩に当たって奏でられる無数のいろんな音程の「ピチピチ」の集合体が、せせらぎの「ザー」という音を作り出しているというのは驚異的です。
水が共鳴体なら、水をスピーカーにすればいいじゃないか、という意見が出そうですが、そう簡単にはいきません。水に振動を与える(伝える)、ということが、実は簡単そうでとても難しいのです。空気に振動を与える事は簡単です。うちわででもできます。それは空気が軽いからです。水は重いので(木の倍近くあります)、水中スピーカーを考えると分かりますが、10m音を飛ばすのも結構エネルギーがいります。
それなのに、どうして、たった一滴の水が見事に「ぽちゃ」っという結構な音量を立てるのか、これは私も不思議でなりません。でも、そこに何か大事なヒントがありそうな気がします。
-------English-------
Stream in mountain, in 24bit 96k.
When you live record mountain stream it sounds awesome, but once you bring it back and play by speaker it sounds just a white noise... Here is 10 cm away from the stream. Numerous number of water drop sound makes various frequency mix, and become white noise.
It is very suprizing why only tiny single drop of water makes such a big sound. Water must be a resonance box, but considering its density water should not be able to amplify sound, like oil. There should be something in this truth.