KEYWORD:

2017.04.09

演奏家が無名で地方に赴く時 - When a musician goes out to countryside without his own fame -

私は日曜日、都合のつく時は地元の教会で、ピアノの奏楽を担当しています。 また、地域の方々、教会の有志の方々で構成する聖歌隊の指導をしています。 今日は両方を行う日です。   先日、教会のメンバーに加わってくださった方が、とても嬉しい言葉をかけてくださいました。 「日曜日に、あの奏楽が聴ける、と思うと、とても嬉しくて涙が出ます」 奏楽というのは完全に脇役ですので、そんな風に思っていてくださる方がいたとは、本当に驚きで、また感謝なことでした。   たまたまた訪れた教会の奏楽や、あるいは名も知らぬ演奏家の公演に出かけた時、そこにははじめから「期待値」というものがありません。 「きっとこの人はいい演奏をしてくれるだろう」「有名だから素晴らしいはずだ」そんな先入観が、ない状態です。   だか...

2017.04.03

「音療」について -About Sound Therapy-

株式会社 日比野音療研究所としてのスタートがいよいよ始まりました。 これまでの株式会社ジェム・インパクト(音楽制作・コンサート運営)株式会社光(凛舟の製造)日比野音療研究所(研究開発・天上の音楽企画・レーベル)の3つの事業体で行っていたことを、この度一つの組織に集約しました。 理由は「一番大事なことにフォーカスする」ため。 音楽や制作、事業という枠を飛び越えて、もっと大事なこと、それは、「いのちの希望」を一人でも多くの方が持てることだと考えます。 改めて、もう7年ほど使ってきた「音療」という言葉について、考えてみました。   「音」という漢字の由来は、いくつかあるようです。 1)指事文字。「取っ手のある刃物の象形と口の象形」(「言う」の意味)の「口」の部分に一点加えた形から「楽器や金・石・草・木から発...

2017.03.17

神は便利屋?

データを整理していたら、昔に撮った花の写真が出てきました。 よく「苦しい時の神頼み」と言いますが、私もこのことについて、祈って聞かれることと聞かれないこと、どうしてこの両方があるのか、というのがなかなか分かりませんでした。   聖書の中に、次のような箇所があります。 弟子たちはイエスに尋ねて言った,「先生,この人が生れつき盲人なのは,だれが罪を犯したためですか。本人ですか,それともその両親ですか。」イエスは答えられた,「本人が罪を犯したのでもなく,また,その両親が犯したのでもない。ただ神のみわざが,彼の上に現れるためである。 そうして、イエスは癒しのわざを行いました。癒された人はたいそう喜んで、当時の宗教的有力者の前でもはっきりと「もしあのかたが神からきた人でなかったら,何一つできなかったはずです」と...

2017.03.04

5/12(金)天上の音楽スペシャルコンサートを開催します

今回は、子供の幸福度No.1のオランダから精神科医のケン・タナカ先生を迎え、「入院のない精神科」で、患者さんひとりひとりがそれぞれの輝きを持って生き生きと過ごしている様がトークと映像で紹介されます。 また、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の作曲者・歌唱で知られる木村弓さん、東京交響楽団次席チェロ奏者の黄原亮司さん、教育関係者の間で大きな話題となっている、子供が次々と号泣する読み聞かせで有名な高橋圭子さん、音楽と自律神経の関係で著書やCDなどをリリースされている、レーザー治療の大家・藤本幸弘先生など、ビジョンに共感してくださった専門家の方々と一緒にステージを作り上げます。涙と感動のうちに、こころを愛でいっぱいに満たすコンサート、是非お見逃しなく。   前売券お申し込みは、枚数を明記の上こち...

2017.02.05

生活臨床とco production model

今年の5/12に渋谷にて「天上の音楽」スペシャル・コンサートを開催することができそうです。今年も海外から、先進的な取り組みをされている医師のゲストをお呼びする予定です。近日中に詳細公開できると思いますのでご期待下さい。 昨日、人間科学部の大先輩でもある今村達弥先生率いる、ささえ愛よろずクリニックにて、「生活臨床」で知られる伊勢田堯先生の講演がありました。 先生の専門は精神科ですが、「精神症状があるから人生がゆきづまる」のではなく、「人生が行き詰まるから精神症状が発症する」(人によっては体の不調となって現れる)という視点に立ち、その原因となる、簡単に言えば「何のために生きているのか」を見つけるお手伝いをすることが、症状対処よりももっと大事だ、というスタンスです。 そのために、日本の場合に「家」が大きな縛りになって...

Page Top