2016.07.06

心の中のモンスター -Monster in our heart-

目黒のスタジオの早朝の一コマ。   今朝から東京です。 久しぶりに朝の満員電車に乗っていて、「まるでアウシュビッツ行きの電車だな・・」と思いました。 みんな綺麗な服装をしているけれど、本当に疲れている。 それにしても高齢の方が電車にいないのに驚きました。時間帯が朝だったのでそうなのでしょうが、働き盛りの世代しか街にいない、というのは、田舎に染まった私からすると、ものすごい違和感です。 いろんな理由はあるのでしょうが、世の中、社会に対する、言うに言えない怒りが蓄積し、もしかしたらそのことすら感じないほどに、心の中のモンスターが昔の特撮アニメのように、モクモクと大きくなっている。 このモンスターをやっつける手段はあるのでしょうか。 社会の批判や、政府への批判をぶつけたところで、モンスターが大きくなることは...

2016.06.30

私が目指すもの - What I aim -

先日の、とある介護施設での演奏の様子。 2013年5月に「天上の音楽」を始めてからもう70公演近くになるかと思います。特にここ1年くらいは、出来るだけ小さな所、必要とされる所にケイタリング(出前)コンサートに伺っています。 どんな環境であっても絶対に手を抜かない。これだけは守り続けているつもりです。音響機材は許されるベストのものを持って行きますし、選曲に関しては施設と可能な限りのお打ち合わせをします。サウンドチェックもどんなに時間がなくても会場の隅々まで自分が足を運んでチェックします。 選曲・時間・話の内容はもちろんニーズに沿いますが、願う所はいつも同じです。「一人一人に神が触れて下さるように」。そして「生きていく希望」が生まれることです。私に与えられている能力、それは演奏技術だったり、エンジニアの技術だったり...

2016.06.25

人はなぜ生きるのか - Why human live a life -

凛舟の一番の応援団長であった、福島潟の館長、小山佳寛さんが先日亡くなりました。まだ68歳という若さで、つい先日までお元気な姿を見せておられたのに、大変残念です。 凛舟そして天上の音楽の活動を、単に商業活動ではなく文化活動である、として、あらゆる面で利害を超えて支えてくださいました。正しいことは正しい、間違っていることは間違っている、ということを立場を恐れずはっきりと語ることのできる、新潟では本当に貴重な存在の方でした。 あれほどの知識と知見に富み、豊富な人脈と優れた頭脳、鍛え抜かれた体を持っておられる方が、こんなにも一瞬にして塵に帰ってしまうとは、なんという「もったいない」ことでしょうか。一体、人は何のために生き、学び、努力し、高みに登るのか、すなわち「人はなぜ生きるのか」という問いを感じざるを得ません。 訃報...

2016.06.21

花はなぜ咲くのか - Why flowers bloom -

あじさいの美しい季節がやってきました。 昨日は大阪から新潟まで車でゆっくりと戻りましたが、北陸道の道沿いの紫陽花がとても美しかったです。 植物がいのちを紡ぐということだけなら、もっと実用的な形でも良さそうですが、どうしてこんなに美しい花が咲くのだろう?と、この1−2週間、ずっと考えていました。 今朝、家のすぐ近所の散歩道を歩いていると、一面たんぽぽでいっぱいでした。たんぽぽの間を、みつばちが飛び交っていました。 一緒に散歩をしていた妻が言いました。「花や蝶が励ましてくれているね。」本当にその通りだと思いました。 一面がお花畑の光景は、まるで天国のようです。 それぞれの植物が、咲いて、その存在の美しさでいのちの励ましを周りの生き物に与え、その瞬間共に支え合う。 やがて、花は枯れ綿毛になるが、それが飛ん...

2016.05.29

新潟・福島潟リトリート レポート -Niigata Retreat Report-

新潟・福島潟を中心に5/20-22に開催されたリトリートイベント、無事に終了しました。自然・体に優しい食・運動・音楽・メディテーション・リンパドレナージと、全人的に「本来の自分を取り戻す」ことを目指した2泊3日のイベントでした。 ご協力いただいた長生館、菱風荘、白澤いくみ先生、佐藤誠也先生、穴田美緒様、そして福島潟の皆様に心より感謝申し上げます。 東京、大阪、新潟から、下は3歳から上は70代まで、様々な方にお越しいただきました。 イベントの前々日には、私も予習ということで、個人的に津南の修道院に伺って、メディテーション、そしてリトリートの何たるかを教えていただきました。というより、伺って、食事を共にして、少しばかり共に瞑想の時を持っただけだったのですが、帰るときには迷いや疲れが随分と吹き飛んでいました。 「何を...

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