2016.08.13

獄中からの賛美 - Prison to Praise -

福島潟の感動的な夕焼け。 今日は教文館のカフェに入り浸って、元従軍チャプレンだったマリーン・キャロザースの「獄中からの賛美 (Prison to Praise)」を読みました。 本が出版されたのが私の生まれた翌年(1974年)だから、もう40年以上前のことです。主にベトナム戦争のころの話とリアルにかぶる部分がありますが、霊的成長の過程をとてもリアルに描き出している本でした。 元々、刺激を求めて陸軍訓練から脱走、刑務所入りになる著者が、祖母と祖父の強い祈りの元で信仰に導かれ、やがて牧師を目指すようになります。 しかし、どうしても心にひっかかることがあったそうです。それは不正なやり方で溜め込んだヤミ資金でした。彼はそうと気づくや否や、そのお金(為替)をすべてトイレに流してしまったとのこと。そして、元軍人であるがゆえ...

2016.08.11

作曲とビジネス戦略の関係 -Relationship between composition and business strategy-

潟の音風景CDVol.IIに収録されている私の曲”I'm Yours"の手書きスケッチ楽譜です(途中で切れていますが・・)。私の譜面は本当に汚いので、共演してくださる方が慣れていないとbと6を見間違えたり、m7とM7が区別つかなかったり・・と本当に迷惑をかけていて申し訳ないです。 ところで、私はビジネスに関して何か偉そうな事を語る資格は毛頭ない(そんな結果も出していない)ことをはっきり前置きした上で、ふと思った事を書いてみます。 作曲を勉強する時、いろんなスキルを学びます。これは、そのまんまビジネス戦略でよく聞く言葉に当てはまる感じがします。 例えば、Retrograde(逆再生メロディ)。これは「逆転の発想」そのままですね。中世の音楽の展開のさせ方の一例として勉強するのですが、厳...

2016.08.11

「ゼロベース思考」を読んで -Think like a freak-

今日はすっぽり時間が空いたので、本屋に寄って、以前から読みたかった「ゼロベース思考」の本を読みました。 MBAでも取り上げられることのある思考法のようですが、読みはじめてすぐに気づきました。「これは思考法の問題ではない」ということを。 著者のスティーブンとステファンが、どちらが中心かわかりませんが、子供の頃に、親からとても自由な発想を許されて育てられてきたことが数々の文脈から読み取れました。   本書の大きなテーマは「わかりません、と言える勇気を持つことの大事さ」。 知らないことを知らない、わからないことをわからないと言えないからこそ、多くの間違いを引き起こしているということです。 逆に言えば「神の全能性」をはっきり認めている経済書であるとも言えます。彼がプロテスタントの信仰を持っているであろうことは...

2016.08.08

蓮を見上げて - looking up to lotus-

福島潟は蓮の終わりかけです。先日のコンサートで話した内容を簡単にまとめてみます。 福島潟は今オニバスの花の時期を迎えています。 オニバスは、被子植物の原始の植物でありながら、昨今の環境変化のために、現在では絶滅危惧種に指定されています。   福島潟のような湿地にはいろんな生き物がいます。 湿地は「多様性」の塊です。水草、プランクトン・・食物連鎖の底辺にあるさまざまな生き物が生息します。 ただ、同時に湿地は、土を盛ると簡単に家や工場になってしまうのでもっとも簡単に開発されてしまいます。そうすると、陸から、いきなり海となり、生物の多様性がなくなってしまいます。 その結果、さまざまな生き物が生きられなくなり、食物連鎖の上にある、虫や鳥にまでその影響は及びます。それが、やがては大規模な環境変化へとつながってい...

2016.08.08

天皇陛下のお言葉に想う

福島潟の日の出です。先日の福島潟・潟の音風景コンサートは、多くの方にご来場頂いて、本当にありがとうございました。次回は10/29-30に、一泊二日のリトリートと連動する形での開催を予定しています。近日中に詳細が公開できると思います。 今日発表された、天皇陛下の「お気持ち」を聞いて、本当に謙遜な方だと思いました。 「私の仕事は、国民のために祈り、寄り添うこと」と語り、またご自身が権力を持たない立場にあることを語られました。 この世で財を成したり、成功を収めたり、ある程度の立場になると、なかなかそれを人に譲ったり、権限移譲できないのが常だと思いますが、「祈り、寄り添うこと」また残されたものの気持ちになって自分の引き際を判断する、ということは、なかなかできそうでできないことではないかと思います。 上に立つ者に求められ...

Page Top