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2016.10.26

才能という罠 - The trap of talented person -

先日の北京にて。 インフルエンザを貰って帰ってしまったらしく、今週は自宅安静です。   成功ということについて、幾度となく考えてきました。 中国人にとっての成功は、おそらく「繁栄」でしょうが、 問題は「何を持って、どの地点に達したときに、人は成功と感じるのか」ということです。   人には誰にでも、何かしら「才能」が与えられています。 どう考えても平等でないことは誰の目から見ても明らかです。 では、多く才能をもらった人が、より成功するのでしょうか。   才能は「神様からもらったもの」であることは否定できないと思いますが だからといって才能を持つ人が、神様に選ばれ、成功を約束される人なのでしょうか。   自分が自分の才能を「才能だ」と認識しているうちは 自分の力に頼り続けるこ...

2016.10.08

田園風景と統合失調症のケア - pastoral landscape & care of schizophrenia -

そろそろ新米が出てくる時期になってきました。 先日山形に行った時の写真です。昔ながらの「天日干し」の田園風景がとても美しかったです。このはさ掛けにも地方の特徴があるんだなあと思い感心しました。 新潟に住む中国の方は、「新潟の魅力は、何よりも田園風景だ」とおっしゃいました。整った田園風景、それこそが貴重な日本の財産で、それを見るために旅行に来る方もいらっしゃるそうです。 今日はオランダからいらっしゃる精神科医、Ken Tanaka氏のセミナーの通訳をさせて頂きます。ヨーロッパは精神科の分野では随分と先を行っているようで、統合失調症のケアに、患者だけでなく家族とその関係を含めたカウンセリングを行うことで、目覚ましい成果を上げているようです。 資料としてフィンランド・トゥルクの1976,1983年の2回にわたって行わ...

2016.09.29

健康と音の関係 - Relationship between health and sound -

新潟リトリート、10/15が申込締切です。どうぞよろしくお願いします。   私たちは、日々音に囲まれた生活をしています。音のない環境というのは、地球上には完全な無響室を除いて存在しないと思います。無響室に入ると、人は程なくして錯乱状態になると言われています。 「音」が人の健康にどのような影響を及ぼすか、ということについて、いろいろと過去の研究がありましたのでご紹介します。詳しくはこちらのサイトに載っています(英文)。一番気になっていたのが測定評価方法ですが、有名なジャーナルに乗るようなものでも、意外と未だに「スケーリング」が主流で、その次が生体反応。脳波の感性解析を活用している事例がほとんどありませんが、今後出てくるのではないかと思います。 音楽が人間に与える影響については、次の3要素が考えられます。...

2016.08.13

獄中からの賛美 - Prison to Praise -

福島潟の感動的な夕焼け。 今日は教文館のカフェに入り浸って、元従軍チャプレンだったマリーン・キャロザースの「獄中からの賛美 (Prison to Praise)」を読みました。 本が出版されたのが私の生まれた翌年(1974年)だから、もう40年以上前のことです。主にベトナム戦争のころの話とリアルにかぶる部分がありますが、霊的成長の過程をとてもリアルに描き出している本でした。 元々、刺激を求めて陸軍訓練から脱走、刑務所入りになる著者が、祖母と祖父の強い祈りの元で信仰に導かれ、やがて牧師を目指すようになります。 しかし、どうしても心にひっかかることがあったそうです。それは不正なやり方で溜め込んだヤミ資金でした。彼はそうと気づくや否や、そのお金(為替)をすべてトイレに流してしまったとのこと。そして、元軍人であるがゆえ...

2016.08.11

作曲とビジネス戦略の関係 -Relationship between composition and business strategy-

潟の音風景CDVol.IIに収録されている私の曲”I'm Yours"の手書きスケッチ楽譜です(途中で切れていますが・・)。私の譜面は本当に汚いので、共演してくださる方が慣れていないとbと6を見間違えたり、m7とM7が区別つかなかったり・・と本当に迷惑をかけていて申し訳ないです。 ところで、私はビジネスに関して何か偉そうな事を語る資格は毛頭ない(そんな結果も出していない)ことをはっきり前置きした上で、ふと思った事を書いてみます。 作曲を勉強する時、いろんなスキルを学びます。これは、そのまんまビジネス戦略でよく聞く言葉に当てはまる感じがします。 例えば、Retrograde(逆再生メロディ)。これは「逆転の発想」そのままですね。中世の音楽の展開のさせ方の一例として勉強するのですが、厳...

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