2016.09.29

健康と音の関係 - Relationship between health and sound -

retreata4

新潟リトリート、10/15が申込締切です。どうぞよろしくお願いします。

 

私たちは、日々音に囲まれた生活をしています。音のない環境というのは、地球上には完全な無響室を除いて存在しないと思います。無響室に入ると、人は程なくして錯乱状態になると言われています。

「音」が人の健康にどのような影響を及ぼすか、ということについて、いろいろと過去の研究がありましたのでご紹介します。詳しくはこちらのサイトに載っています(英文)。一番気になっていたのが測定評価方法ですが、有名なジャーナルに乗るようなものでも、意外と未だに「スケーリング」が主流で、その次が生体反応。脳波の感性解析を活用している事例がほとんどありませんが、今後出てくるのではないかと思います。

音楽が人間に与える影響については、次の3要素が考えられます。

1)肉体への影響

測定指標:苦痛緩和(エンドルフィン)、血圧、心拍数、心電図、唾液(コルチゾール、免疫グロブリンA)、MRI(血流)など

影響を与える因子:テンポ・音楽ジャンル・演奏の有無・音環境

2)心への影響

測定指標:脳波、スケーリングなど

影響を与える因子:楽曲&演奏の内容、音環境

3)魂への影響

ハープセラピスト・ミュージックヒーラー・クリスタルボウル、鎮魂歌、お経など

効果を計ることができないが、人に霊的な存在を感じさせる

(過去の研究論文一覧)

2012 Oxford大学のDumber氏他 積極的な演奏活動が、音楽を聴くだけよりも多量のエンドルフィンを分泌させる。

2003 Khalfa氏他 やさしいクラシックを聞いた時は、無音よりもTSST(ストレステスト)後のコルチゾールの増加が低い値を示した

2002 Kuhn氏 音楽を演奏することで、聴くだけや演奏しないグループに比べて、免疫グロブリンAの増加が見られた

モーツアルトエフェクト→最近では、モーツアルトに限らず何でも好きな曲を聴くと、認知機能が向上するということが分かっている

1998 McCraty氏他 グランジロックは怒りを増大し、デザイン音楽(癒しに特化した音楽)は怒りを減少させた。ニューエイジとクラシックは反応が分かれた。

2014 私たちの研究 同一楽曲でハイレゾ音響の再生装置の違いによる感性変動率を調べたところ、生演奏は快を35%向上、不快を55%減少。コンピューター打ち込みの演奏では快を51%減少、怒りを16%増大させた。楽曲だけでなく、演奏・再生環境も安らぎに大きく影響する

2015 国立精神・神経医療研究センター 本田氏 ハイレゾの音成分を含む音が基幹脳(脳幹)を刺激する→自律神経の安定に寄与する可能性

 

 


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