2015.05.19

人はなぜ病気になるのか -why a person gets sick-

wataboshi今日は雨です。

人はどうして、病になるのでしょうか。

自分の計画が途絶え、痛みがあり、経済的にも苦しくなり、不安に襲われる・・できれば、誰も通りたくないものです。でも、人は必ず病を経験するように出来ています。

病のつらさは、当事者だけでなく、家族をも追い込みます。長引く病は、時間的、経済的、精神的にも皆の問題となっていきます。

病とはある意味「持っているものを取り上げられる経験をする」とも言えるのではないでしょうか。健康な体、自由、時間・・

 

病に関する一つの答えが、聖書ヨハネの福音書9章にあります。 

生まれつきの盲人を見た時、弟子たちはイエスにこう質問しました。 「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか」 

イエスの答えはこうでした。 「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです」 

 

因果応報的な考え方を私達はしそうになりますが、ここには私が考えもつかない一つの答えがあります。「神のわざが現れるため」。

実はこの後、この盲人は、物乞いをしていた人であったが、イエスのつばでつくった泥を目に塗られる事で、目が見えるようになった、と記されています。

 

自分の持っているもの、なし得る方策、そういうものが取り去られたとき、私たちは始めて自分を超えた力=「神のわざ」に気付き始めるのではないでしょうか。

その「神のわざ」とは、超自然的に病気が治る、ということだけではなく、例えばお見舞いに来てくれる友人の心遣いを本当に嬉しく思ったり、家族やケアスタッフの献身的な介護など、ただ愛を受ける事を純粋に喜べる、という「愛の循環」が生まれてくることではないかと思います。

その「愛を受けとること=愛の循環」、そこには「地において繋ぐなら、それは天においても繋がれている」という神様の約束(マタイ18:18)どおり、地上にも天国と同様「神のわざ」が実現していくのではないかと思います。

「君は愛されるため生まれた」(天上の音楽 2013.5 新潟公演より)

先日も上越地域医療センター病院でコンサートをさせて頂きました。緩和ケア病床を擁するこの病院では、地域の方、障害者施設の方々合わせ100名程度の方が来てくださいました。

joetsu_concert

写真は同じ場所での、前回のクリスマスコンサートです。

病院のボランティアコンサートは、ある意味ストリートライブと同じです。出演者の演目に対して期待を持っているお客さんに向けて演奏するライブハウスとは正反対に、「全く期待していない(もしかすると否定的な方もいるかも)」「客層もバラバラ」の方々に向けて、何か心に残るものを落としていく、というのは、ものすごいチャレンジです。

今年の「天上の音楽」は、こういう病院コンサートに注力していますが、何回も病院コンサートをやって慣れて来ると、この緊張感を失いそうになるのが、本当に怖い事です。

前回も、春で天気もいいし、ノリのいいアップデンポな曲で始めて見ようか・・と新曲でスタートしたのですが、始めてすぐに「しまった・・」と気がつきました。後ろの方に、緩和ケア病棟の方々が車いすで来られていたのです。こういうアップテンポでエネルギーのある曲は、以前の経験から、具合の悪い方には苦痛と感じられる、ということを思い出しました。しかしピアノイントロから自分のソロに入ってしまって、止めるわけにも行かず「まずい、まずい・・」と早く曲を終わらせようとするのですが、それがまた逆効果になってしまいます。結局、集中できないままに1曲目が終わってしまいました。その曲の途中、曲終わりでその方々が車いすを押されて出て行かれていたのを見て、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。もしかしたら、その方々にとって最後のライブだったかもしれない・・と思うと、どうしてもう少し選曲に気を使えなかったのか・・と悔やまれてなりません。

「愛の循環」と口で言うのは簡単ですが、心が伴わないのはただの「押し売り」になってしまいます。こういう愛の配慮がない演奏を繰り返さないように、本当に気を引き締めていかなければいけない、と思いました。

 

-------English--------

In sickness, we feel pain, loneliness, fear, financial burden...we all experience this even though we never want it. It is also a burden to his/her family, as they sercrifice their time, money....

In the scriupture John 9, there's a good hint about sickness. There was a born blind person, and Jesus's disciples asked Jesus, "who's sin caused him to be born blind?" Jesus answered " His blindness has nothing to do with his sins, or his parents, He is blind so that God's power might be seen at work in him". 

Not only the blind is supernaturally healed, when we're in sickness friends and family members come and visit with love, and we receive it, that is also a big part of "God's work". When our health & power is taken away, we can feel it more easily.

As is in Mattew 18:18 "what you prohibit on earth will be prohibited in heaven", that "circle of love" can be a realization of heaven on this earth.

We often offer concert at hospital, but we need to be careful about how we play....in the performance at Joetsu community hospital, I started out with song of fast & light feel as it was nice sunny day, but as soon as I started song I found out some patients in terminal care joining in wheelchair. I tried to finish songs as soon as possible (as those fast tempo might be too stimulating) but  didn't work, and during & after the song they left, and I felt so sorry for them as it might be a "final" concert for them. 

It is easy to say "circle of love" but it is easily ruined if we are not really keep that in mind in bottom of our heart.

 

 

 


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