2015.05.03

現代社会のストレスと音楽 - music in modern stressed society -

busypeople

現代社会に生きる私達は、毎日とても強いストレスに晒されて生きています。街を覆う電磁波、都市の喧噪、化学調味料で味付けされた食物、お金がなければ生活が成り立たない不安、効率スピード最優先の仕事環境、心ない上司や親族の一言・・・「そんなことでは生きていけないよ!」

「ありのままで(Let it go)」という言葉が今の世代の向かうべき姿として描かれることが多くなった今日、現実はますます「ありのままでは生きていけない」世の中になっているのではないでしょうか。むしろ、表面的に強い者が弱い者を憚る事なく押し退け、自分の事、今の利益しか考えない「わがまま=ありのまま」がまかり通るようになっただけのようにすら思えます。そしてその背後には、「いつ自分がやられるかもしれない」という絶えない不安が・・・

以前、自分のアルバムで、そんなことを思いながら"Survive now"という曲を作った事がありました。

私は思います。こころの病、うつ、引きこもり、不眠、恐れ、パニック・・・これらは、全てが「病気」なのではなくて、繊細に物事を感じ取れる豊かな感性の持ち主が、現代社会のストレスの中で「ありのままで生きていけなく」なっているだけなのではないか。繊細な感性を持っているから、都会は息苦しいと感じるし、本当は体に優しいものしか食べられないはずだし、手作りを大事にしたいはず。そういう人々こそ、本当の意味での現代社会の「救世主」になるかもしれない存在で、正しい感性を持っていると思います。

私が目指している音楽は、商業活動のための音楽と大きな違いがあります。

まず、演奏者・制作者達が、上記のような繊細な感性の持ち主であるということ。商業的なパワーやインパクトのあるサビなどは一切ありませんが、こころに染み入り平安を感じられるように、それだけを祈って演奏・録音しています。

また音源は24bit96KHzで収録され、可聴外高周波成分を豊かに含んでいます。近年、この成分が脳幹を刺激し、自律神経系の安定化を促す効果があることが分かって来ているそうです。

もし誰か一人でも、音楽から感じる愛の優しさに触れ、こころにゆとりをもつ事が出来たら、その人が身近な一人の方にまた愛を流していくことができると思います。

例えば、意地の張り合いをしている家族に感謝の言葉をかけるとか、体に優しい手料理を疲れている友達にプレゼントするとか。

損得や効率を超えたその行いを通して、現代社会のストレスにも打ち倒されない「愛」の輪が広がってゆき、やがてそれは大きなものになってゆくはずです。そして何よりも、与えた人自身が、いちばんこころが癒されるのを体験するではないでしょうか。

Grace - from album "Akashi"

--------English---------

We are quite exposed to stress in morern world. Electromagnetic wave, food with chemical ingredients, money is required anywhere to live life, efficiency & speed is first in work, heart-breaking words from family member or boss "you can't survive like that..."

I used to write song called "survive now" in my album, thinking of this....

I personally think, that depression, sleep disorder from stress, panic...those are not "sickness" alone but may be a result of quite a sensitive person who can sense spiritually very well just cannot adapt to live as he/she is. In fact, they may be the one who have a correctly functioning sensor...

In that sense, music I'm trying to create these days is quite different from the one for commercial purpose.

All musician, creators who come and support my project have same kind of spiritual sensitiveness. In our songs there's no outstanding chorus melody or power in our music, but we know importance of prayer so that music can deliver peace & serenity to whoever listening to it (in fact music itself can't do it but God will do it). We spend all our knowledge & technique for that purpose.

A person fulfilled by music with grace will be able to become a spring to pour love for someone around him/her, in the way like "saying thank you for partner in bad relationship" "cook healthy dinner for his exhausted friend"... and what happens is, the one who pour love to others will be healed most.

Grace - from album "Akashi"


Page Top