2020.04.01

敗北という勝利

2020年度の始めの日。保育園の園庭整備がようやく完了し、遊具も入りました。県産材を使っています。 昨日まで舞台役者の皆様とご一緒していましたが、コロナウイルスの影響は、リーマンショック以上の景気悪化を呼び起こしそうな感じがします。   先月、私は少し仕事の重荷が軽くなった瞬間がありました。いわば、苦しみから少し解き放たれた瞬間でした。 「少し自分の楽しみのために費やしてもいいかな」そんな気持ちが少し湧き出てきました。しかし、それが大きな「敗北」であったことに、先日気づかされました。   物事がうまく進んでいる時、良い結果が出た時・・・ そんな時こそ、滅びへと誘う悪(といっても理性的にはとても正解であったり、とても堅実で正しい判断に思えたりする)を見抜くことができず、最も危険な状態になる。な...

2020.02.01

「無償」について

冬の雨の合間に晴れ間が差す、最も新潟らしい瞬間。   「無償」ということについて「教皇フランシスコのことば」という本に非常に示唆に富む一言が書かれていました。 「どこかで『恵み』は売られていますか?・・・(中略)・・・恵みは売買できません。無償でいただき、無償で譲るのです。そして、これがイエス・キリストの恵みです。」   近頃、無償での提供を活用したマーケティングがひとつの手法として取り上げられます。   人の側から見ると、恵みはどこまでいっても「戦略」になってしまいます。Give & Takeの範疇を出ないというか。宗教によっては自分が救われるための「道」という捉え方もあるでしょうが、それとてGive & Takeの範疇かと思います。   自分の人生をm...

2020.01.10

開花に適した環境

保育園開園の時に頂いた胡蝶蘭が、今も綺麗に咲いています。 私が毎朝読んでいる本ではっとさせられる文章を見つけました。 「私たちが人間として開花するための適した環境を見つけることは極めて重要なことです。 私たちはそれぞれが、ありのままの姿で、その人ならではの価値ある存在です。」   ある花は、たくさんの光が必要かもしれないし、 ある花は、湿った日光の当たらない場所が必要。 蘭の場合は、とにかく「湿気」が必要。直射日光もNG。 人がその人生を開花させ、人生を有意義なものとするために、誰もがスポットライトを燦々と浴びることがベストだとは限らない。 重要なのは、私たちが自分に適した環境と場所を見つけること。 その状態の中でこそ、人はその賜物に応じた働きを輝かせることができる。   子供は特に、自分で...

2020.01.01

新年のご挨拶

謹賀新年 あけましておめでとうございます。 2020年が益々祝福の年となりますようにお祈り申し上げます。     「音」と「人」のより良い関わりで 一人でも多くの方に「生きていく希望」を    昨年は新潟・東京・横浜・愛媛など全54箇所で「天上の音楽」コンサートを開催させていただきました。6月にかけはし芸術文化振興財団様の主催により行った東京・Artware Hubでの公演では「人生の走馬灯」をテーマに、360度の音と映像を使い、天から送り出されたいのちが、この世の困難試練を経て、やがて天に還っていく樣をよりリアルに感じられる演出を行いました。    心身の癒しに特化した音響装置「凛舟」は、何名かの終末期の方々の個室に、無償で凛舟のお貸出しを行いました。ご家族様との大事な時間が和解と平安で彩...

2019.12.21

Light of Hope

ひかりキッズもオープンして4ヶ月。 素晴らしい職員の皆さんのおかげで、なんとかここまでやってこれました。 今日は、職員全員とその子供達を合わせて総勢42人が集まり、全体ミーティングの日です。感慨深いものがあります。2年前にはこんなことは微塵にも想像していませんでした。私の力ではとうていなし得ることのできなかったことが、こうして形になっていくことを実際に見せていただいて、神様の導きを感じずにはいられません。   先日、保険会社の方がAbraham Hunterという若い画家さんの絵のカレンダーを持ってきてくださいましたが、あまりに素晴らしくて感動しました。 上の絵は、がんで苦しむ方のために、希望を届けたい、という思いで書かれたそうです。灯台がイエス様を象徴し、光が直接ではなく、雲の間から差し込み、また打...

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