保育園近くの太夫浜海辺の森にて。 誰一人いない静かな公園で、晴天の中鳥の声が響き渡っています。 数百メートル歩くとそこは砂浜。素晴らしい環境です。 アフターコロナの「新しい生活様式」についてさまざまな意見があると思います。 メディアでは「今できる取り組み」として、新しい試みや変化を乗り切るための様々な施策が日夜紹介されています。 そういう情報の嵐の中で、世の中から取り残されて何もしていない自分がまるで負け組のように思えてきます。 しかし、この5月の素晴らしい自然の中に身を置くとき、 また振り返って、与えられていることや身近なことに目を注ぐとき 変化や行動だけが全てではないと思わされます。 毎朝このチャペルの木の間の小道を通って、保育園に子供が集まってきます...
2020年度の始めの日。保育園の園庭整備がようやく完了し、遊具も入りました。県産材を使っています。 昨日まで舞台役者の皆様とご一緒していましたが、コロナウイルスの影響は、リーマンショック以上の景気悪化を呼び起こしそうな感じがします。 先月、私は少し仕事の重荷が軽くなった瞬間がありました。いわば、苦しみから少し解き放たれた瞬間でした。 「少し自分の楽しみのために費やしてもいいかな」そんな気持ちが少し湧き出てきました。しかし、それが大きな「敗北」であったことに、先日気づかされました。 物事がうまく進んでいる時、良い結果が出た時・・・ そんな時こそ、滅びへと誘う悪(といっても理性的にはとても正解であったり、とても堅実で正しい判断に思えたりする)を見抜くことができず、最も危険な状態になる。な...
保育園開園の時に頂いた胡蝶蘭が、今も綺麗に咲いています。 私が毎朝読んでいる本ではっとさせられる文章を見つけました。 「私たちが人間として開花するための適した環境を見つけることは極めて重要なことです。 私たちはそれぞれが、ありのままの姿で、その人ならではの価値ある存在です。」 ある花は、たくさんの光が必要かもしれないし、 ある花は、湿った日光の当たらない場所が必要。 蘭の場合は、とにかく「湿気」が必要。直射日光もNG。 人がその人生を開花させ、人生を有意義なものとするために、誰もがスポットライトを燦々と浴びることがベストだとは限らない。 重要なのは、私たちが自分に適した環境と場所を見つけること。 その状態の中でこそ、人はその賜物に応じた働きを輝かせることができる。 子供は特に、自分で...
謹賀新年 あけましておめでとうございます。 2020年が益々祝福の年となりますようにお祈り申し上げます。 「音」と「人」のより良い関わりで 一人でも多くの方に「生きていく希望」を 昨年は新潟・東京・横浜・愛媛など全54箇所で「天上の音楽」コンサートを開催させていただきました。6月にかけはし芸術文化振興財団様の主催により行った東京・Artware Hubでの公演では「人生の走馬灯」をテーマに、360度の音と映像を使い、天から送り出されたいのちが、この世の困難試練を経て、やがて天に還っていく樣をよりリアルに感じられる演出を行いました。 心身の癒しに特化した音響装置「凛舟」は、何名かの終末期の方々の個室に、無償で凛舟のお貸出しを行いました。ご家族様との大事な時間が和解と平安で彩...
この3連休は駒ヶ根の「愛の家」に来ています。 アクセル全開で進んできたこの数ヶ月、とくにこの2ヶ月は保育園の開園やら収録案件やら共同研究やらコンサートやらで気が狂うような忙しさでした。 本当に久しぶりにその怒涛の嵐から静まる時間が持てました。 この愛の家は、様々な生きづらさを抱えた人たちが集い暮らし、私のように訪れる宿泊客と共に過ごします。 ここは10年ぶりに訪れたのですが、今村都先生はまったく変わらず飾らない人柄と優しさで迎え入れてくださり、家に帰ったような気分でした。 山のてっぺんに近いこの付近は、りんごの木がちょうど色づいてとても美しいです。 今村先生との雑談の中で、先生は「小さな成功を共に喜ぶ」ことの大事さ、を語ってくださいました。 私自身、そのことを完全に見失っていたなあ、と改めて振り返...