2017.11.17

涙とともに種を蒔く者

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涙とともに種を蒔く者は

喜び叫びながら刈り取ろう。

 

種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は

束を抱え、喜び叫びながら帰ってくる。

(詩篇126 5-6)

 

 

どんなに立派なバスタブがあっても

どんなに絶え間なく注ぐ水の源があっても

栓をせず水を注ぎ続けたら

いつまでたっても風呂には入れません。

気がつけば、水が枯れてしまいます。

私の仮庵が、先ほどまさにそういう状態でした。

実際水が枯れていました。

 

私がそれに気づいたのは

静かに聞き耳を立てたからでした。

あまりにもスムーズに蛇口から排水口に直結していたので

ほとんど音がせず、ときおり、はねたしずくが音を立てるだけでした。

なんと私はこの状態で2週間も放置していたのです。

私の仮庵は、給湯器ではなく、地下組み上げのお湯(一応温泉みたいです)を前払いで買うことになっています。

水が枯れてしまって、再度お金を払って、部屋に入って静まった時

初めて気がついたのです。栓をしていなかったことに。

 

種を蒔き続けるための希望を持つために、必要なこと。

それは、時折静まって、実った恵みを味わい、喜ぶことかもしれません。

 

恵みを喜ぶこと。

これが、苦難の道のりの中では、一番難しいことでしょう。

時には栓をして

自分が湯舟に浸かって

温泉の恵みを、しっかり楽しむのも、大事なことなのかもしれません。

 

そのためには、静まることです。

 

今日は村上の鷹ノ巣温泉で演奏させていただきます。

演奏後はゆっくり休む時間をいただこうと思っています。


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