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2023.08.11

アンビヴァレンスと感性

来月9/17コンサート予定の「ほっこりハウス」 久しぶりに宝塚に伺うのを楽しみにしています。   さて、私の保育園でも子どもの発達についての相談や検討を日常のように行っていますが、私たちが肝に銘じておかなければいけないのが「レッテルを貼ってしまう」こと。 特に発達に関する知識が増えてくればくるほど、その中で子どもの状態から子どもの抱える問題を判断し、対処法に結びつけようとしてしまいがちです。   今回非常に参考になったのは精神医学臨床家の小林隆児さんが書かれた「臨床家の感性を磨く」という本。心理学出身の私としても、「関係を見る」というところの具体的な方法について、とても興味がありました。 その中で著者は「アンビヴァレンス」(言葉にできない相反する「もやもや」感)に着目しています。そのアンビヴ...

2020.02.01

「無償」について

冬の雨の合間に晴れ間が差す、最も新潟らしい瞬間。   「無償」ということについて「教皇フランシスコのことば」という本に非常に示唆に富む一言が書かれていました。 「どこかで『恵み』は売られていますか?・・・(中略)・・・恵みは売買できません。無償でいただき、無償で譲るのです。そして、これがイエス・キリストの恵みです。」   近頃、無償での提供を活用したマーケティングがひとつの手法として取り上げられます。   人の側から見ると、恵みはどこまでいっても「戦略」になってしまいます。Give & Takeの範疇を出ないというか。宗教によっては自分が救われるための「道」という捉え方もあるでしょうが、それとてGive & Takeの範疇かと思います。   自分の人生をm...

2018.05.23

「天上の音楽」ご来場誠にありがとうございました

5/12(土)に新潟りゅーとぴあ・コンサートホールにて開催された「天上の音楽 ハートケア・コンサート」、おかげさまで大盛況にて終えることができました。 今回のテーマは「違いを超えて愛し合う」。民族・世代も様々の、2歳から80歳までの一般市民の方々から構成される合唱団200余名がステージに上がり、最後は会場がひとつになりました。 第一部は「文化を超えた、いのちのつながり」。最初にチェロの黄原さんが、文化大革命で国を追われ、音楽をやめようと思っていたところ、神様に出会い生きる意味を見出し、音楽を再び始めることができるようになった自らのストーリーを語ってくださいました。そして、中国の美しくエネルギッシュな光景が浮かぶような「湘江之歌」を披露してくださいました。 ウクライナ出身のオクサーナ・ステパニュックさんと、中国出...

2018.02.20

2/23 いのちをめぐる連続講演会@新潟がんセンター

2/23 新潟県立がんセンター新潟病院での、コンサート&講演会。 前回34回の講演会にもお邪魔しましたが、これほどまでに緊張感のある本番も珍しいかもしれません。 最近の講演会やコンサートのMCでは、「言葉の重さ」を実感しており、間違ったこと、その場で言うべきでないことを不用意に言ってしまわないように、すべて原稿にしてから本番に臨むようにしているのですが、今回ほど何度も何度も念入りに言葉を選んだことはなかったかもしれません。台本を少なくとも10回は書き直しました。新曲や新しい朗読も用意しました。 私にとってこれほど熱くなれるものがあることも自分でも不思議でなりません。使命感とか、そういうものでもない気がします。いかに自分の意見や思いとして語るのではなく、もっと感覚で感じ取れるところまで落とし込めるか。言葉が罠にな...

2016.12.22

才能は頑固の中心点 -Talent can be a center of stubborn heart-

冬空に映える福島潟。 今日は朝焼けがとっても綺麗でした。 先日、私はほんのわずか人とぶつかった際の衝撃で、どうやら中指の関節を痛めてしまったようです。日常生活では何も問題がないのですが、よりによってこのコンサートシーズンの12月に指を痛めるというのは、致命的なことのように思えます。練習しようと思えば思うほど、それができない自分に向き合わなければいけない。 とても気合いを入れて準備をした本番で、予期せぬハプニングが起こって、全てが台無し、というような思いになることは演奏家なら度々経験があるのではないでしょうか。   私たちはみな何かしらの「才能」が与えらえていると思います。「頭の良さ」「機転がきく」「分析力」なども才能の一部かと思います。 才能自体は素晴らしい恵みですし、収入を生み出し、多くの人を幸せに...

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