KEYWORD: 自殺

2017.07.25

日野原先生の逝去に思う

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日野原重明先生が7月18日、105歳で天に召されました。 私も数年前、緩和ケア学会で先生の講演を拝聴しましたが、100歳を超えているのにあまりにシャープな頭脳に大変驚いた記憶があります。 報道によると、最後は、胃瘻を選ばず、自ら自宅での静養を選択されたとのこと。死ぬということは、人間の最後に残された最も大きい仕事だと思いますが、その人生の最後の歩みにおける平安が先生の生き様を象徴している気がします。 先生が1970年のよど号ハイジャック事件に巻き込まれた話は有名ですが、先生はそこで自らの命が助かった際、「自分のいのちは神から与えられたものだ。これからは人のために生きよう」と、生き方の方向転換をされたそうです。 それからの先生の社会貢献の歩みは、聖路加病院のサリン事件の際の大々的な受け入れ態勢や、小学校での「いの...

2015.06.29

生きている意味とは - The meaning of our life -

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雨雲の間からのぞく、美しい夕陽。 ここ数日の学会や、病院・施設でのコンサートで、いろいろと考えさせられることがありました。 最初は、緩和医療学会。 緩和医療の対象になるのは、日本の場合ほぼ「がん」の方。治療を目的としない以上、必然的に自らの「死」と否が応でも向き合わなければならない現実があります。 「できることを見つけて、頑張ってみましょう」という励ましが、いつか必ず空しいものになる。出来なくなる現実を突きつけられる。鎮痛剤や麻薬による体の痛みのコントロールが出来ても、生きている意味が見いだせなくなる。加えて経済的負担、無力感・・・ うつ状態への罹患率は9割、自殺の割合も随分高いとのこと。患者様が自殺した場合、残された親族に加えて、医療関係者にも大きなショックを引き起こすそうです。 どうして人は命の終わりにこれ...

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