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2023.08.11

アンビヴァレンスと感性

来月9/17コンサート予定の「ほっこりハウス」 久しぶりに宝塚に伺うのを楽しみにしています。   さて、私の保育園でも子どもの発達についての相談や検討を日常のように行っていますが、私たちが肝に銘じておかなければいけないのが「レッテルを貼ってしまう」こと。 特に発達に関する知識が増えてくればくるほど、その中で子どもの状態から子どもの抱える問題を判断し、対処法に結びつけようとしてしまいがちです。   今回非常に参考になったのは精神医学臨床家の小林隆児さんが書かれた「臨床家の感性を磨く」という本。心理学出身の私としても、「関係を見る」というところの具体的な方法について、とても興味がありました。 その中で著者は「アンビヴァレンス」(言葉にできない相反する「もやもや」感)に着目しています。そのアンビヴ...

2023.05.07

愛するということ

早朝のひかりキッズ。 隣の教会の皆様や用務の先生が心込めて育ててくださったお花でいっぱいです。   連休で久しぶりにブログに向かう時間が出来ました。   明日は園で「家族の日」礼拝を持ちますが、改めて「愛するということ」って何か?子どもでもわかる説明って、どうしたらよいか?と考え、調べてみました。   エーリッヒ・フロムという20世紀初頭の思想家は名著『愛するということ(1956)』の中で、愛の5つの要素を挙げています。 1.あたえる:「自分のなかに備えられ、与えられたものを与えること」授与 2.きづかう:「愛する者の生命と成長を積極的に気にかけること」配慮 3.になう:「誰かの必要を満たす責任を持つこと」責任 4.うやまう:「尊敬とはその人が唯一無二の存在であることを認めること」...

2022.11.09

一番大事なものを差し出す

佐渡の海岸にて。 10月末の佐渡のコンサートは、本当に感激でした。美しい紅葉・温かい人々、佐渡の魅力を改めて感じました。   昨日とても感動したこと。 下の子が、帰り際に車の中で泣き出してしまいました。理由を聞いてもはっきりとは答えてくれなかったのですが 夕食後、ご機嫌になったところで聞いてみました。 そうすると、自分が一番欲しかった、夕軽食のおにぎりを「パパ一番頑張ってるから」と、私に差し出してくれ、自分はご飯を食べずに頑張ったとのこと。 お腹が空きすぎて車の中で悲しくなってしまったとのことでした。 ちなみにそのおにぎりは私の晩ごはんになりました。 そんな心配りができる子どもになっていることが、本当に感動でした。いろいろと苦労をかけてしまっていて申し訳ないと思いながらも、いっぱい褒めてあげました。 ...

2021.09.12

雲の上の虹

あまり見ることの出来ない光景だが、雲の上に虹がかかっていた。愛子さん撮影。   昨日、愛媛の菊間におられる、私の小学校のころの最初の牧師先生である杉野順子先生と久しぶりにお話ができた。私がまだ将来のイメージもたいしてない頃に「あなたは音楽の道に進んだほうが良い」と唯一押してくださった先生だ。今でも私の大事なメンターの一人。とても感動したお話で、自分のメモとしても残しておきたい。 「5年前から、毎朝こういう祈りをするようになった。まず 1)頭に手をおいて「神様、今日一日、私の思いをあなたが支配してください」 2)目に手をおいて「今日一日、私が見るものがすべてだと思い込んでしまわないようにしてください。目の欲から遠ざけてください」 3)耳に手をおいて「今日一日、私が聞くことがすべてだと思いこんでしまわない...

2021.04.15

対立、そして己との決別

汐留から浜離宮庭園を望む。築地市場は無くなってしまった。 2013年5月に第1回の天上の音楽を開催した浜離宮朝日ホールが、眼下の茶色い建物だ。   「あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。〜父は子と、子は父と、母は娘と、娘は母と、しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、対立して分かれる。」(ルカ12:51-53)     その時が来た。   真に十字架を背負って、イエスの御跡を歩もうとする時 そこには「決別・対立」がある。   「だからキリスト教は危険な宗教だ」と揶揄される。   これは単に自分の信じる宗教が絶対で・・・といった、人間の頭で理解出来る外面の話ではないと感じる。自分で十字架を...

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